これは先日の出来事だ。
どす黒い部屋を浄化する必要があったので、その話をしようと思う。
娘のSOS
私の娘は元から憑依体質で、体調を崩しやすい。
だから普段からヨガや気功を教えて気を整えるようにさせている。
そうしておかなければ、嘔吐したり幽霊が見えるようになったりするからだ。
その習慣をやらせて以来、幽霊を見なくなり、外出時の嘔吐も消えた。
でも、最近は風邪を引いたこともあり、呼吸法をサボっていたせいか、どこかしらで念を持ち込んできたようだ。
「最近、ずっと悪夢を見るから寝たくなくて、全然寝れてなくて、しんどいんだよね」
娘にそう訴えられたことが、部屋の状態に気づいた切欠だった。
部屋の居心地が悪いと言うので、こう提案した。
「それなら部屋を交換しようか? 今日はお母さんの部屋で寝るといいよ」
娘を自室にやって、私自身は部屋の状態を知るために、代わりに娘のベッドで眠ることにした。
居心地の悪い部屋
翌日は、見事に寝不足だった。
確かに居心地が悪く、居るだけで焦燥感や、悲しみに似た気持ちがこみ上げる。
なんだか気持ち悪い頭痛のようなものもあり、落ち着いて眠れなかった。
この部屋は明らかに空気が悪い。
それに気づいたため、「部屋をキレイにするよ!」と娘に呼びかけて、まずは掃除をさせた。掃除機も済ませ、そのあと香を焚き、スッキリとさせてから部屋の明かりを消す。
真っ黒だった。
自分の体の場所もわからなくなるくらい黒い。
とにかく黒い闇が広がっているのだ。
しばらく留まってみても、その黒さは変わらない。
カーテンを開けると、時刻は夜といっても、外から差し込むうっすらとした光がある。でも、その光も屋内に届かない。
窓の外だけが明るくて、屋内は黒いのだ。
ああ、これは掃除でどうにかなる空気ではないな。と悟ったので、次の手を打つことにした。
氣による力技
といっても私は除霊師ではないので、シンプルISゴリ押し。
小周天で全身に気を巡らせてから、部屋いっぱいに自らの気を広げるという力技だ。
真っ暗闇だと、オーラや気が見えやすいようで、気を巡らせたときに「お母さんの全身が白く光ってる」と娘が言っていた。
そうして気を部屋中まで広げると、部屋が明らかに明るくなった。
さっきまで黒かった部屋が、明かりがなくてもうっすらと見える。
肉眼でもわかるほどの効果だった。
カーテンを開くと、外の光がしっかりと差し込んで、部屋の奥の壁まで照らされていた。
空気中の気を見ると、プラーナのような白い光の粒が部屋中にパラパラと広がっている。
「部屋の空気が澄んだね」
娘がそう言うので、これで大丈夫かと思って、私は気を体内に戻した。
ところが、気を戻したら、とたんに再び黒いモヤモヤとしたものが光の粒を隠していく。しばらくしたら、また黒い部屋に戻ってしまった。
でも、多少はマシになっていた。
「今日はここで寝れる?」
そう聞くと、娘はうなずいたので、その日は様子を見ることにした。
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