巷のスピリチュアルと私の立場――外側の神か、内側の神性か

最近、姑からは波動の話を聞き、母からは天使の話を聞いたので、世間で一般的なスピリチュアルと、私が個人的に信頼しているスピリチュアル、一体何が違うかを、あらためて考えてみました。

1.自然現象に神を見出すことについて

時によって、自然現象の中に神を見出すことはある。
それ自体は私も同意ではありますが、「この現象は〇〇の神さまのもの!」と、なんでもかんでも紐付けるのは、どうも好きません。

で、どこに違和感があるかというと、以下に価値観の違いを覚えるのだと思います。

外側に見出すか?内側に見出すか?

スピリチュアルでよく聞くのは、この現象=この神さまという、自然現象そのものに対する識別と分類です。

これは、自己の外側に対して神さまを見出そうとする行為だと思います。

私が思うのは、外界というのは、意識が感受するものであるから、つねに内側の投影であるということです。

ですから、自己の外側に神さまを見出すときというのは、外側にあるから見出すのではなく、まず、内側が神性と繋がるから、外側に見出すことができるのです。

ようするに、理屈やこじつけで無理やり存在を感じようとすべきものではない

本当に神性を見いだせるときというのは、自身の内面からこみ上げるように見いだせるものだと思います。

しかし、スピリチュアルの話をする人というのは、個々の内面の神性に委ねるのではなく、この現象はこの神さまなんだ!と、こじつけているように見えます。

ここが、違う部分だなと感じるところのひとつです。

2.理屈からあると呼ぶか、体験をあると呼ぶか

ふたつめに、違うのではないかと感じるところはこの部分だと感じます。

私は、瞑想などを通じて起きたもの・体験できたこと、明らかに物理学とは異なるものに触れたことがあるものに対しては「ある」と言いますが、偶然の一致やナンバーの意味はこれ!のような、理論のようなものに対しては懐疑主義者です。

とはいえ、世界は自己意識が投影を行ったものであるという理屈は私も持っているため、見えるもの・気になるものにはつねに何らかの意味があることは、そうだと思います。
ただ、それは投影ではあっても、神秘ではないという立場です。

ほかにも開運方法と呼ばれるようなものも、積み重ねによって明確に体調や意識が変化するようになる瞑想と違って、効果の有無を比較しにくいですから、無いとは言えないかもしれませんが、あるとも言えない。

だから答えは『わからない』だと思っています。

でも、本人が変化を感じるのなら、それはその人にとって変化なのかなと。プラスに変わったなら良かったね、と。それくらいの認識です。

3.信じるか?信じないか?

スピリチュアルというのは、信じるところから始めるものなのではないでしょうか?

しかし瞑想や呼吸法のような行法の面白いところは、疑いながら向き合っても全然いいのです。
ただ、自分が感じたものや体調の変化を気にかけることが大事です。

それだけでも、どれだけ疑っていても、結果が出ます。

だから私は、あくまでも結果が出るから結果が出たと言うだけで、信じているとはまた少し違います。

それも違う部分ではないかなと思います。

4.ポジティブか、それだけではないか?

ここも違うところであり、私が違和感を覚える部分でもあります。

とくに自己啓発系というのは、ポジティブを強調するところが多い印象です。
でも、人生というのは、ポジティブな面だけではありませんから。

それに、自身の体験として、心に嘘はつけないというところが、いつも引っかかります。

言霊とは言うものの、いくらポジティブな言葉を自身に言い聞かせても、本心というのは誤魔化せません。
その瞬間は、言葉で持ち直せたような気がしても、自分の本当の気持がだんだんわからなくなってしまい、あとで苦しくなるだけです。

むしろ自分のネガティブな面を認めてあげられないほうが良くないと思います。

怒ってもいい。泣いてもいい。恨んでもいい。卑屈でもいい。できないことが多くていいし、不完全でも構わない。
自身の嫌な部分を目にするのは抵抗感があるかもしれません。でも、それでも自身のネガティブさも受け入れて初めて、心というのは満たされるものではないでしょうか?

最後に

あくまでもここに書いたのは、私が個人的に感じている、巷のスピリチュアルに対する印象と、それに対する個人的なスタンスのお話です。

もっとも、これは個人的に思うことですから、他の人とは違う意見かもしれません。

あなたは、どう思いますか?

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